【落語】箱入り猫
えー、人に大事にされているものを、昔から『箱入り』と呼ぶことがあります。
もともとは、贈り物や高価な品を箱に納め、傷まないようにしまっておく暮らしの知恵から生まれた言い方です。
今でも菓子折りや道具箱など、箱は ...
【落語】ご飯の友だち
えー、ご飯のお供といえば、漬物を思い浮かべる方も多いでしょう。
漬物は、野菜を塩やぬかなどで保存しやすくした食べ物で、冷蔵庫のなかった時代には、毎日の食事を支える大事な保存食でした。
江戸の町でも、たくあんや梅 ...
【落語】手を貸す日
えー、「手を貸す」という言葉は、もちろん手そのものを渡すのではなく、仕事を助けるという意味です。
昔から、手は仕事をする大事な道具でしたから、助けることを「手を貸す」と言うようになったんですね。
ところが、言葉を聞いた ...
【落語】鍋を見ていた亭主
えー、商売でも暮らしでも、見張る仕事というのは、ただ目を向けていればよいとは限りません。
江戸の台所では、かまどに鍋をかけ、薪を足したり減らしたりして火加減を調整しました。
煮炊きは、鍋の様子を見ながら火を扱う仕事 ...
【落語】空っぽの秋空
えー、人はきれいなものを見ると、誰かにも見せたくなるものでして、夫婦ですと『持って帰れたらいいのに』なんて話になります。
秋の晴れた日は、空気が比較的乾いて遠くまで見えやすく、空が高く感じられることがあります。
こ ...
【落語】聞き上手な酒
えー、酒の味を比べる『利き酒』の『利き』は、耳で聞くという意味ではなく、味や香りを試して見分ける、という意味で使われます。
同じ『利く』でも、薬が利く、腕が利く、気が利くなど、働きや具合を確かめる言葉はいろいろございます。 ...
【落語】掛けて売る店
えー、商売の言葉には、日常の意味とは少し違う使われ方をするものがございます。
たとえば『掛け売り』は、品物をどこかに掛けて売ることではなく、代金をその場でもらわず、あとで払ってもらう商いのこと。
昔の店では、顔 ...
【落語】そろった口
えー、「口をそろえる」という言い回しは、みんなが同じことを言う、という意味でございます。
口の形や位置を本当にそろえる話ではありません。
江戸の長屋でも、祝い事や頼み事では、近所の者が同じ言葉を口にして気持ちを合わ ...
【落語】ハンコのハンコ
えー、商売の店先には、店の名前や印を押した紙がよく置いてあります。
印は、誰の店のものかをひと目で分からせる目印です。
昔から商人は、屋号や印を大切にしてきました。
ところが、印より先に名前が知られている店員が ...
【落語】早めの時計
えー、商売でも暮らしでも、時間を少し早めに考えると都合のいいことがありますが、時計の針まで早めてはいけません。
江戸時代に使われた和時計は、昼と夜をそれぞれ六つに分け、季節によって一刻の長さが変わる仕組みでした。