【落語】席を取る酒
えー、商売でも宴会でも、『席を取る』という言い方をいたします。
これは席そのものを持ち去ることではなく、先に場所を決めておくという意味です。
江戸の酒の席では、座布団を並べて座ることも多く、場所が分かればそれで ...
【落語】十ぷんの手伝い
えー、秋分の日が近づきますと、昼と夜の長さがほぼ同じになる頃でございます。
2026年の秋分の日は9月23日。
昼と夜がきっちり同じになるというより、昼のほうが少し長いこともありますが、季節の節目として昔から親しまれて ...
【古典落語】子ほめ
えー、秋のお彼岸が近づくころになると、親しい人の家を訪ねる機会も増えてまいります。
昔の江戸では、祝い事のある家へ酒や菓子を持っていくのが、今よりずっと身近なつきあいでした。
赤ん坊が生まれた家へ行けば、まずは子ど ...
【落語】新米の配達
えー、商売の言葉には、同じ音でも意味の違うものがございます。
秋になると店先に並ぶ『新米』は、その年に収穫された米のこと。
一般に水分が多めなので、炊くときは水を少し控えることがありますが、米の種類や状態で加減は変 ...
【落語】まかない付き
えー、秋の気配が少しずつ深まるころになりますと、「食欲の秋」という言葉を思い出します。
新米やきのこ、いも類など、季節の食べ物が出回る時期で、食事の楽しみも増えるころでございます。
もっとも、食べる楽しみはあっても ...
【落語】掃除の札
えー、九月も半ばに近づくと、朝晩の空気に少しずつ涼しさが混じってまいります。
二十四節気では、草の葉に露がつき始めるころを白露と申します。
露は朝のうちに消えてしまいますが、長屋の掃除札は、出したままにするといつまでも ...
【落語】猫の寝入り
えー、店先の張り紙というものは、短い言葉で大事なことを伝えるようにできております。
「本日休み」「さわるな」「立入禁止」など、読む側も素直に意味を受け取れば話は早い。
ところが世の中には、言葉を素直に受け取りすぎる者も ...
【落語】月見の予約
えー、人に何かを頼むとき、「取っておいて」と一言で済ませることがございます。
席を取るのか、品物を取るのか、それとも気持ちをくんでおくのか。
頼まれたほうが勝手に話を大きくすると、同じ言葉でも、思わぬ行き違いが生まれま ...
【落語】無礼講
えー、「無礼講」という言葉がございます。
堅苦しいあいさつや身分の差を忘れて、皆で気楽に楽しもうという宴会のことです。
ただし、礼儀をなくしてよいのであって、勘定までなくしてよいわけではありません。
ところ ...
【落語】恩の値札
えー、「恩」というのは、親切にしてもらった人が、ありがたいと思って心に残すものです。
ですから、恩には本来、値札も領収書もついておりません。
ところが、何をしてもすぐ勘定にしたがる人がいる。
親切と商売を取 ...